繊細さん(HSP)について
HSPとは
HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、アメリカの心理学者・エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。日本語で「とても敏感な人」という意味で、外部からの刺激に対して強く反応する特性を持つ人のことを指します。研究によると、全人口の約15~20%がHSPであると言われています。
音や光、匂い、さらには他者の感情にも敏感に反応し、他人の気持ちを強く感じ取るため、時に共感疲れやストレスを抱えることがあります。さらに、騒音や混雑、急な変化といった日常の些細なことでもストレスを感じやすいです。そして、通常の人に比べて感情や情報の処理に時間がかかることもHSPの特徴の一つです。
HSPは病気や障害ではなく個性の一つではありますが、敏感さゆえに生きづらさを感じることが多いのです。。
「繊細さん」とは?
「HSP」の概念が日本で広まる中、「繊細さん」という愛称をつけたのは、公認心理師、HSP専門カウンセラーの武田友紀(たけだゆき)さんという方です。彼女自身もHSPなのだそうです。
書籍もたくさん出版されています。有名なのは、HSPの特徴や生き方を優しく理解しやすい言葉で紹介した『「繊細さん」の本』かと思います。
日々感じる生きづらさやその対処法を分かりやすくまとめたこの書籍がきっかけで、この言葉は広く使われるようになりました。
「繊細さん」はネガティブな意味ではなく、HSPの人が持つ繊細さや優しさを表現するポジティブな言葉です。この言葉を使うことで、HSPの人が自分を否定するのではなく、その特性を認め、少しでも生きやすくなるようなメッセージが込められているんだそうですよ!
HSP自己診断テスト(エレイン・N・アーロン式)
HSPの自己診断テストはネット上に色々とありますが、ここでは、HSPの提唱者のエレイン・N・アーロン博士が作ったHSP自己診断テストを載せておきます。
下記の27コの質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。(少しでも当てはまったら「はい」と答えてください。)
- 感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう。
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ。
- 他人の気分に左右される。
- 痛みにとても敏感である。
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる。
- カフェインに敏感に反応する。
- 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい。
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい。
- 騒音に悩まされやすい。
- 美術や音楽に深く心動かされる。
- 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる。
- とても良心的である。
- すぐにびっくりする(仰天する)。
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう。
- 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく。(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ。
- ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている。
- あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる。
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる。
- 生活に変化があると混乱する。
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む。
- 同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる。
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している。
- 大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる。
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる。
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた。
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「はい」と答えた数が14コ以上であれば、HSPの気質があると言われています。
「はい」と答えた数が2~3コだったとしても、それが非常によく当てはまるのであれば、HSPかもしれません。
引用:http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・N・アーロン著 冨田香里訳 SBクリエイティブ
どうでしたか?
あくまで参考程度でみてくださいね。
ちなみに私は22コでした😅